Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 197 228 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

城将の奥平貞昌は、その夕方、望楼に立って、余りに入念な敵の配置に、身の毛をよだてた。

物見の者の通牒を綜合してみると、搦手方面の大通寺山には、武田信豊、馬場信房、小山田昌行などの二千人。

西北には、一条信龍や真田兄弟の隊や、また土屋昌次らの二千五百が陣している。

滝川の左岸には、小幡隊、内藤隊。南方の篠場の原の平地には、武田信廉、穴山梅雪、原昌胤、菅沼定直などの三千五百余。

また、遊軍とみえ、有海ヶ原いちめんに、山県隊、高坂隊の旗じるしが、夜目にも翩々とうごいて見えた。

さらに。――勝頼は約三千をひきいて、医王寺山を本陣とし、一族の武田信実は、奇襲にそなえて、鳶ヶ巣山の一角に、兵旗をひそと沈めていた。

攻城はその夜から始まって、十一日のたそがれまで、八方から攻めたて、城中の者は防戦に息つく間もなかった。

篠場の平地にいる甲州勢は、筏を組んで滝川の激流にうかべ、城の野牛門を目がけて、幾たびも近づいて来た。

鉄砲、大石、木材などが、無数の筏を沈没させた。

が、彼らは怯まない。

筏は、あとからあとからつながって来る。城兵は、油をそそぎ、炬火を投げた。