Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にっき

日記

宮本 百合子

Lisez 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 102 285 caractères · 204 écrans

Aozora Bunko

一月一日

一月一日(日曜)晴

昨夜、二時頃吉田さんの処から帰って来ると、神保町で停電し、とうとう春日町まで歩いた。あめがポツポツ降り出して来たのでいそいで歩き、ひどく疲れる。

眠ったのは五時頃だろうか、今朝は、四方拝のおことわりで、早く起きたので、半分頭が曇って居る。何も徹夜の覚悟をしなくてもよさそうなのに妙なものなり。

林町では、両親、スエ子と常盤館に行かれたので、自分の苦痛は余程軽められた。年始にAの行かれないこと、若し行って誰かに会ってきかれるかと思うと、切角行っても、いそいでかえらなければならないこと、其等が、先から自分には私に苦となって居た。それが、しないですむとは何とよかったことだろう。去年より心持が家、生活に落付いて居る故か、さほど新奇な心持もしない。雑誌を読む。此頃の疑問。男性の芸術家は女性を描く、これにオーソリティーを認める。而も、何故、女の描いた男性は認められないのか、つまり女性である自分は、女のことほか書けないと定って居るものなのか? と云うことである。根本に果して、女性の精神で描き得ないものがあるのだろうか。

此も元日のつづき。

去年の日記に所謂九星の表がついて居た。