Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にっき

日記

宮本 百合子

Lisez 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 102 285 caractères · 204 écrans

Aozora Bunko

三月一日

三月二日

思いやられ、直截な、心を打つ比喩に、エキスプレッションにおどろく。

明日三宅やす子氏。

三月一日(水曜)晴 寒

「貧しき人々の群」を書いた時分、自分の芸術観は確に、十八歳の女の名誉心と何処かで一致して居た。

近頃、所謂名声なるものが種々な点で実に皮相的になり易いのを知り、仕事に対して、宗教的な熱誠がこもって来た。

若いときのように自分の心にハーッと熱中するのではなく、自分と宇宙と云うもの、宇宙の最大の帰納である人間の生活と云うものとを、しっかり相面した処にしずめ、観、その間から、実に一つの創造として世界を拵えあげて行くことが、感じられて来たのである。一面から云えば、クラシカルな、リーゾニングと、ゆたかな想像、描写の腕が如何に必要か。

我心と云うものが、実に微に入り、細を穿ち乍ら、漂膨として世界に拡って行くこと。

三月二日(木曜)

昨夕刊で、柳原※(「火+華」、第3水準1-87-62)子氏の兄が、貴族院を辞したことにつき種々考える。

有島武郎氏が五十万と云われる私財を皆すてて、借家生活を営むことに決心したと云う。感深し。

我々の生活では、どうかすると、理論一片の空論家になるか、又は低いシュードリアリスティックな現実肯定者となり易い。