Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans

Aozora Bunko

そう思ってこの女がいる以上、女雛の胸に宥免状が、別にかくしてあるということなどに、思いを運ぶことがないからな)

そこで彼はわざと笑って、

「実はな、実は、梶子殿、拙者もそのことは知っていましたので……」

「でしょうと妾思いましたのよ」

と、梶子はいかにも得意そうに云った。

「そうでなければああもあの人形に、執着なさる訳がありませんものね」

「さようさよう、そのとおりでござる」

「それにいたしても罪なお方」

と、梶子はここで怨ずるように云った。

「あれほどの秘密、あれほどの宝を、ご自分一人の物になさろうと、ご一緒に旅をしているばかりか、このようにあなた様を想っている妾に、一言も明かしてくださらないとは」

「アッハッハッそう云われましては、拙者一言もござりませぬが、あなたというお方の人柄が、あの頃にはわかっておりませず、かたがた秘密にしておりましたので……」

「もう妾という女の素姓、お解りになった今日では……」

「松平伊豆守様の女隠密と、ハッキリ宣られた今日では……」

「かえって不安ではござりませぬかしら」

「その点は不安といたしましても、そういうあなた様が私どもに味方し、危難をお救いくださいました以上は……」