Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いしかりがわ

石狩川

本庄 陸男

Lisez 石狩川 (いしかりがわ) de 本庄 陸男 (ほんじょうむつお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 253 535 caractères · 506 écrans

Aozora Bunko

ときには明らかに脅えたように警戒していた。それを、慶事々々とさわぎ立てる家中のものまで、内心腹立たしくてならぬのである。しかもその使者に取り残されたのが最も情なく、地団駄をふむ思いであった。

この自分を、誰かどうにかしてくれんか――喘えぐようにそう心の底に叫んで、彼はぎょろぎょろと周囲を見まわした。

越後から来た鋸の行商人は、そう云うときにはいって来た。

「やれ、やれ――」

彼は気軽るに土間に立ってそう云った。明るすぎる雪やぶに馴れた眼を強くまたたいて、暗い屋内の光りに調和させながら頭巾を取った。彼の頭からは白い湯気がもくもくと立ちのぼった。汗をかいていた。

「今日は――えらい路でがんすな」

「誰だ?」

高倉はにべもなく咎めるように云った。

目を見はって、商人はようやく相手の様子をはっきり見定めた。

「鋸屋でがんす」と、彼は、背中の荷を壁ぎわにずりおろした。

「何しにまいった?」

「あきんどでがんすよ、だんな」と彼は揉み手で、愛そ笑いを浮べて、「それに――」と首をかしげた。

高倉は炉ばたでこちらに向き直った。

「相田さまのお宅はどちらでがしょう?」

「相田どの? 相田どのは、な」