Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふくおうじでん

福翁自伝

福沢 諭吉

Lisez 福翁自伝 (ふくおうじでん) de 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 912 caractères · 402 écrans

Aozora Bunko

何事か知らんと思て南の方を見ると、真黒な煙が立て居る。ソレで木村の玄関に上て大橋に遇て、大変騒々しいが何だと云うと、大橋がヒソ/\して、「お前さんは何も知らぬか、大変な事が出来ました、大騒動だ、酒井の人数が三田の薩州の屋敷を焼払おうと云う、ドウもそりゃ大騒動、戦争で御座ると云うから、私も驚いて、ソリャ少しも知らなかった、成程ドウも容易ならぬ形勢だが、夫れは夫れとして、時にあの屋敷の金を持て来たから渡してお呉んなさいと云うと、大橋が、途方もない、屋敷どころの話じゃない、何の事だ、モウこりゃ江戸中の屋敷が一銭の価なしだ、ソレを屋敷を買うなんてソンな馬鹿らしい事は一切罷めだ、マアそんな事を為なさるなと云て取合ぬから、私は不承知だ。ソリャ爾うでない、今日渡と云う約束だからこの金は渡さなくてはならぬと云うと、大橋は脇の方に向て、「約束したからと云て時勢に依たものだ、この大変な騒動中に屋敷を買うと云うような馬鹿気たことがあるものか。仮令い今買えばと云ても、三百五十五両を半価にしろと云えば半価にするに違いない、只の百両でも悦んで売るだろう、兎に角に見合せだ、罷めだ/\と云て相手にならぬから、私は押返して、「イヤそれは出来ません。