Classiques japonais avec furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Lisez 福翁自伝 (ふくおうじでん) de 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 912 caractères · 402 écrans
百五十両を掠め去る
仮初にも自分の手に握れば、借りた金も貰た金も同じことで、後の事は少しも思わず、義理も廉恥もないその有様は、今の朝鮮人が金を貪ると何にも変たことはない。嘘も吐けば媚も献じ、散々なことをして、藩の物を只取ろう/\とばかり考えて居たのは可笑しい。
百五十両を掠め去るその二、三ヶ条を云えば、小幡その外の人が江戸に来て居て、私が一切引受けて世話をして居るときに、藩から勿論ソレに立行く丈けの金を呉れよう訳けはない。ドウやら斯うやら種々様々に、私が有らん限りの才覚をして金を造た。例えば当時横浜に今のような欧字新聞がある、一週に一度ずつの発行、その新聞を取寄せて、ソレを飜訳しては、佐賀藩の留守居とか仙台藩の留守居とか、その外一、二藩もありました、ソンな人に話を付けて、ドウぞ飜訳を買て貰いたいと云て多少の金にするような工風をしたり、又は私が外国から持て帰た原書の中の不用物を売たりして金策をして居ましたが、何分大勢の書生の世話だからその位の事では迚も追付く訳けのものでない。所でその時江戸の藩邸に金のあることを聞込んだから、即案に宜い加減な事を書立て、何月何日頃何の事で自分の手に金の這入る約束があると云うような嘘を拵えて、誠めかしく家老の処に行て、散々御辞儀をして、斯う/\云う訳けですから暫時百五十両丈けの御振替を願いますと極