Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やそうざっき・やちょうざっき

野草雑記・野鳥雑記

柳田 国男

Lisez 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 016 caractères · 284 écrans

Aozora Bunko

鳥とか虫とかの名前は、大抵はこうした簡単な理由から出来ているが、それが古くなって意味が少し不明になる頃には、子供はまた新らしい次の名をこしらえて、彼等仲間の話の種にするのである。

大人には到底考えられぬことだが、あれは何と言っているのだろうかという疑問は、今でも鳥や虫に対して子供が持っている。つまり閑が多いからでもあろうが、耳を澄ましていつまでも聴いていると、後にはその言葉がきまって来て、外に解釈のしようもなくなってしまい、それが自然に名前ともなれば、またこれに伴なう唄にも話にもなって来るものらしい。

実例で説明するならば、東京の附近から信州北国にかけて、梟の啼き声が

ノリツケホーセ

と聴える地方はいたって弘い。そうして子供はこの鳥の名を、ノリツケとも呼んでいるのである。あしたはお天気だ、洗濯物に糊を附けて乾すによい日だと、教えてくれるように想像をしたのが、実際はしばしば雨降りのこともあって、そんな予報が当るはずもない。そこでしかつめらしく説明をして、ノリスリオーケと啼く時が晴天、ノリトリオーケと啼くときが雨天だなどと、ちょっと聴くとなるほどそうかと思うようなことを言った人もあったが、あれは大人の冗談というもので、子供たちはそんなことまでは考えない。