Classiques japonais avec furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lisez 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 016 caractères · 284 écrans
七
それが大きくなって木のように見えるからゴウロ木で、この程度の一致ならば、別に一方から伝えなくとも、偶然にも起り得たのである。
七
越後の西頸城地方で、この草をツンボグサというわけはまだはっきりしない。土地の人ならばまだその命名の気持を覚えているかも知らぬが、福井附近などで芒の穂をミミツンボというのと、あるいは関係のある言葉かと考えられる。これとても竹を煮て軟かくするという噂と同様に、かつてその経験をした者はあろうと思えぬが、何だか気になって近よって行けない故に、軽々しくそういう名前が承認せられることになったのであろう。下総印旛郡の草原地には、あるいはまたドロボノシンヌギという名も行われている。これも一つだけ聴くとあまりに奇抜だが、以前の笑いの材料には尻という語が多かった。例えば細藺をサギノシリサシ、近頃入って来たと思う竜舌蘭をヌスビトノシリサシといい、こまかな針のある「とげそば」という湿地の草の一名を、ママコノシリヌグイと呼んでいる人もある。以前は尻拭いには木や草の葉を用いたので、泥棒ならばこれを用いるだろう。もしくはこれで沢山だという意味からでも、半ば戯れにこういう名を案出せられ得たのである。