Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やそうざっき・やちょうざっき

野草雑記・野鳥雑記

柳田 国男

Lisez 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 016 caractères · 284 écrans

Aozora Bunko

殊に郭公や時鳥は、親を慕い子を懐わしめる鳥であった。昔の「はこ鳥」という簡単な言葉の中にも、人を動かす深秘の意味があったかと思うが、箱と信仰との関係などは、むしろ訓詁を業とする学者の攷究に任せて置いた方がよいと思う。それから転じてまた「はやこ鳥」という名も出た。かつて夕暮方に幼児を背に負うて、山路を行く若い母があった。早来・早来と啼く鳥の声を聴いて、悲しく怖ろしく道を急いでいると、いつの間にかその背の子が死んでいた。これは『藻塩草』という本にある話で、多分知っている人も多いであろう。近世の例としては菅江真澄翁の日記、若い頃尾張で聴いたといって次のような話を載せている。五つか六つになる男の子が、人に負われて物詣りに行く路で、頻りに時鳥の声を聞いて一人で笑っている。どうして笑うかとはたの者が問うと、あの鳥が「ととさへ、かかさへ」と啼くからというので、つれ立つ者もいっしょになって笑ったが、その子はほどなく麻疹をわずらって死んだと言うことである。多分はもう親のない児であったのであろう。支那でも時鳥を蜀帝の魂という伝えがあるために、日本の「しでの田おさ」