Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やそうざっき・やちょうざっき

野草雑記・野鳥雑記

柳田 国男

Lisez 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 016 caractères · 284 écrans

Aozora Bunko

三

福島県平附近の例をいうと、正月十一日の農立ての日の朝、今年苗代にしようと思う田に行って初鍬をいれ、三所に餅と神酒・洗米とを供えて、これを早稲・中稲・晩稲の三通りに見立てて置く。そうして大きな声でオミサギ・オミサギと喚ぶと、直ぐに烏が飛んで来てその餅をくわえて行く。どの餅を先に持って行くかを見て、三種いずれの稲が本年は当り作であるかを決するのだそうである(『民族』一巻二号)。常には憎んで追い散らす烏でも、こういう改まった式の日だけはオミサキであった。

三

気仙地方にもオミサキツリという語がある。社寺に参って供えた散米を、烏がついばむことをそういうのだそうである。正月の式の日には限らず、山や墓所に上げて置く食物なども、烏が取りに来るのを追わぬのみか、かえって食ってくれないと気にするのである。これもそういう場合に限って、烏を一種のミサキと見ていたものと解せられる。ただしミサキガラスというのは、茨城県などではハシボソガラスのことであって、ハシブトの方はクソガラスという方言もあり、この仲間には入っていないらしいが、果して雲仙の山でもそうした差別があるかどうか。