Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

と、こわい眼付きをして睨みつけ、縁づたいに女房の部屋の方へ行った。

襖をそっと細目にあけて、内の様子をうかがってみると、かき立てた燈火の横に坐り、所在なさそうに慎ましく、蓬生は暦を繰っていた。

(美い女ぶりや、粗末にはしまいこと)

久しく留守にして見なかったからか、大弥太には女房が美しく見えた。

そこで大変満足して、

「女房、わしじゃ、帰ったぞ帰ったぞ!」

襖をあけて内へはいった。

「まあ」

蓬生は驚いて云い、繰っていた暦を横へ置いた。

その前へ大弥太は坐り込み、酒びたりや性慾づかれで、眼袋などの出来ている顔へ、多少テレた表情を浮かべたが、

「まずご免、のっけに謝まる。何んといっても家をあけて、一月も二月も帰らなかったのだからのう。……さて女房にもご両親様にも、お変わりござなく候や、うかがい上げ奉り候なりさ。……アッハッハッ、これくらいでよかろう。……当家の総領でありながら、玄関にもかからず下僕かのように、コソコソと裏口からあがり込んだ心状、察してこの辺で勘弁してくれ。……や、それにしても蓬生殿、しばらく離れて逢ってみれば、京女郎にも負けないほどの縹緻、美しいぞ美しいぞ! ……とんだ大弥太は果報者よ、よそへ行けばよその女にもて、家へ帰るとよい女房に……もてると思うがどうだろうかな」