Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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したやそうわ

下谷叢話

永井 荷風

Lisez 下谷叢話 (したやそうわ) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 122 971 caractères · 246 écrans

Aozora Bunko

枕山が同人集第三編に略伝がしるしてある。「九皐ガ家ハ世※(二の字点、1-2-22)浜松ノ仕籍ニ係ル。九皐生レテ数歳ニシテ孤ナリ。伯父ニ養ハル。初大郷某ニ従テ游ビ、後ニ贄ヲ佐藤一斎先生ニ執ル。年十九、事ニ遇ヒ流移シテ遠州ニ客寓スルコト殆十年。是ニ於テ致仕シ帷ヲ都下ニ下シ徒ヲ聚メテ教授ス。名声日ニ興ル。然レドモ九皐詩文ヲ以テ高ク自ラ矜持シ世ニ售ルコトヲ欲セズ。今四十ヲ過ギテナホ坎※ヲ抱ク。コレラノ作アル所以ナリ。方今在位ノ人真才ヲ荒烟寂寞ノ郷ニ取ラズ。吁惜ムベキ哉。」

十月二十七日に水戸大獄の最後の判決があった。藤森弘庵が江戸払となり、大沼又三郎が五十日の押込を申渡された。

弘庵は去年十月八日町奉行所において一通の尋問を受け帰宅を許されたが、今年に至って二月十三日に評定所に呼出された。呼出された者は取調中は縁側に両手をついて居べき規定であるのに、弘庵は膝の上に片手を置いたので、役人らの怒に触れ牢獄に投ぜられた。然るに牢内に殺人の嫌疑で捕縛せられた越後生れの僧が牢名主をしていたが、この僧は久しく弘庵の名を聞伝えていたので大にこれを尊敬し、病気療養を名として弘庵の出獄を願い出た。