Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 197 228 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

反覆

と、すぐ察した。

日頃、信長が鍾愛していた乙御前の釜が宝蔵から出されてあった。秀吉はそれを拝領して長浜へ帰ると、

「この釜を懸けて、一ぷくせよとのお旨であろう。寧子、さっそく炉に懸けて、ありがたいお茶を一ぷく戴こうか」

と、母もそこへ迎え、妻とも一緒に、君恩の一碗を押しいただいた。

居ること一月に足らず、秀吉は諸般の軍備をあらためて、二月初め、ふたたび播州へ西下した。

このあいだに、中国全土も、戦時下の相貌をあわただしく強めていた。

宇喜多直家は、急使を、毛利家へ送って、

「事態は重大です。ただ播州一国の変ではありませぬ。いまや尼子勝久は、その臣、山中鹿之介らを擁して、秀吉の力をかり、上月城を占拠しておる。これは毛利家にとっても、看過し得ない将来の大事を孕んだものといえましょう。何となれば、毛利家に亡ぼされた尼子一党の復仇心たるや熾烈なもので、彼らが、失地恢復にのり出す前提でなくて何でしょう。――御猶予はなりません、速やかに大兵を出し、いまのうちにこれを殲滅すべきであります。当宇喜多家は、その前駆を承り、年来の恩顧の実意を、この秋に、事実として示すことに一致しておりまする」