Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 197 228 caractères · 394 écrans
河も燃え、筏も燃え、人間も燃えた。
「あまりに短兵急。眇たる小城一つに、犠牲のみ大きすぎる」
山県三郎兵衛は、勝頼の指揮にたいして、時折、心痛した。――何となく彼の焦躁が感ぜられるからである。老将の眼から見ると、総帥たる人のそういう心理は案じられるものだった。
――が、筏戦などは、まだしもであった。西北の一条隊や土屋隊の如きは、地下道を鑿りはじめたのである。地下道は本丸の西の廓内へ鑿り抜けて出る計画の下に、夜も日もついで、坑口から土をあげた。
蟻の穴のように、無数に盛りあげられた土山を見て、城将もさてはと気づき、城中からも坑道を鑿り出した。
そして、火薬を仕掛け、敵の坑道を、爆砕してしまった。甲軍の死者は、このときだけでも七百余人といわれている。
地下道戦に失敗した寄手は、こんどは空中作戦の挙に出た。
大手門のまえに、幾ヵ所も、井楼を構築し始めたのである。
井楼の様式もいろいろあるが、ふつうは巨材を井桁に組み上げ、それを何十尺の高さにまで築いてゆく。――その上から城中を俯瞰して攻撃基点の優位を占めるにある。
これは都市城壁をもつ中国では古くから行われている戦法で、車をつけた移動井楼などもあった。