Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はるいくたび

春いくたび

山本 周五郎

Lisez 春いくたび (はるいくたび) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 70 094 caractères · 142 écrans

Aozora Bunko

「やい、まて、まて!」

と、わめきたてた。

「拙者を突きころばしておいてだまってゆく気か」

「や、これは失礼をつかまつった」

「うぬ、そんなことではすまさんぞ」

目をいからせて起き上がるところへ、「なんだなんだ、どうした孫作」

といいながら、ばらばらと四名の者がかけつけてきた。――これは田中孫作、大浜弾兵衛、中島民部、河井良平、渡辺忠右衛門という連中で、『むこうみず五人組』とよばれる荒武者のひと組だった、――いうまでもなくわざとしかけたけんかである。

「それはけしからん」

孫作が口からあわをとばして説明するのを聞くと、四名の者は大形におこりだした。

「城中でかかる無礼をされたからには、孫作もわびごとぐらいではすませまい」

「そうだそうだ、これはわびごとなどですむことではない。孫作、ぬけ! 武士が恥辱をそそぐ法は一つしかないはず」

「果たし合いをしろ、後見はわれらが引き受けるぞ」

「心得た。別部――外に出ろ」

田中孫作は大剣をひきよせて叫んだ。伝九郎はおどろいて手をふり、

「これはめいわく、どうぞおまちください」

「この期におよんでまてとは――なにごとだ※(感嘆符疑問符、1-8-78)」