Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
橋の上の女 ――銭形平次傑作選2
野村 胡堂
Lisez 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 88 573 caractères · 178 écrans
「?」
「と、一季半季の奉公人の手代は、どう歯ぎしりしたって、お嬢さんへ手の届く筈もなくなるでしょう」
「――――」
「沢屋が身代限りをして、お嬢さんが外へ抛り出されると、手代の伊太郎でも水の向けようでは何うにかなる」
「わかったよ、八、そんな企みもあったのか」
「夢中になると男の子も女の子も、何をやり出すものか、見当も付かないでしょう、――憚りながらこの道ばかりは、親分も御存じない」
「勝手にしやがれ」
「ところで、もう一つ大事な話がありましたよ」
「それは何んだい」
「お嬢さんに食い下がって、小半刻愚痴を聴きましたが、その時お琴さんの言うには、父親の三郎兵衛さんは、身体が弱い上に無類の弱気で、纏まった仕事も出来なかったが、お嬢さんが浅田屋への申しわけに、証文通り日本橋の欄干を逆立ちをして渡ると聴いて、――そんな無理なことをして、世間体も恥かしいし、万一の間違いがあってはいけない。もう少し待ってくれ、三日、五日とは言わない、たった一日だけでも構わない、浅田屋に何んにも言わさずに、あの野郎を取っちめる手があるんだ――と、くれぐれも言っていたそうですよ。父の三郎兵衛には、浅田屋を取っちめる手があったんですね、二千両払わずに済む術なんて大したものじゃありませんか」