Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

橋の上の女 ――銭形平次傑作選2

野村 胡堂

Lisez 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 88 573 caractères · 178 écrans

Aozora Bunko

六

少し脂ぎっておりますが、喉の傷は右へ深く左に浅く前から抱き付くようにえぐったものらしく、血は拭き清めて、経帷子の下には、石地蔵を抱いたせいか斑々たる皮下出血です。

六

「銭形の親分さん、ちょいと」

平次は呼び止められて、暗い廊下に立ち止りました。

「何んだ、お六じゃないか」

「安く扱わないで下さいな。私は良いことを知ってるんだから」

「良いこと? 何だいそれは?」

「まア、大きい声。――此方へ来て下さいな。誰にも聴かせたくないことなんだから」

お六は平次の手を引っ張って、小さい部屋に押込みました。旅籠屋も兼ねている巴屋には、思いも寄らぬ小部屋があります。

「何んだい、聴こうじゃないか」

「番頭の勘三郎さんのことですよ。あの人は、江戸一番のいけ好かない人だけれど、主人殺しの下手人にされちゃ可哀そうよ、――ずいぶん悪いことをする人だけれど。磔刑柱を背負うほどの悪党じゃない」

「?」

「五十両の小判を持っていて、それに生湿りの土が付いていたから、金杉の竹松親分に縛られたのも無理はない。あの人は道楽がひどいから、五両と纏まった金を持っている筈はないけれど、あの五十両だけは、別よ」