Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

橋の上の女 ――銭形平次傑作選2

野村 胡堂

Lisez 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 88 573 caractères · 178 écrans

Aozora Bunko

五

兵二郎さんが殺された晩も、太之助さんが眼を廻した晩も、ここが楽屋ですもの。私は喜三郎さんから眼を離さなかったとしたら、どんなものです」

「兵二郎は殺されているんだぜ、おい」

「その下手人の疑いは朝吉親分の調べだと、喜三郎さん一人が背負って立つじゃありませんか、その喜三郎さんから私は眼を離さなかった、と言っているじゃありませんか、あの人は下手人なんかじゃありません」

「喜三郎はお前のなんだ?」

「好い人よ、宜くって? ちょいと華奢だけれど、あの人は私の――まア私はこんなこと言っていいのか知ら」

クルリと身を翻すと、お種は、隣の部屋、人ごみの中に飛び込んでしまった様子です。

五

八五郎はそっと平次を呼出しました。お種の話をていねいに取次いで、

「親分、朝吉兄哥は喜三郎を縛ってしまいそうですが、なんとかしてやって下さい」

「面白い話だ」

「面白いでしょう、ちょいと待って下さい。こいつを披露しなくちゃあっしの手落ちになる」

平次が呼びとめる間もありませんでした、八五郎は隣の部屋に飛び込んで、朝吉とその子分たちに披露したことは言うまでもありません。

喜三郎には嘘も細工もありましたが、太之助には嘘も細工もありません。