Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Lisez 浅草風土記 (あさくさふどき) de 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 294 caractères · 318 écrans
除夜
返ったとりなしは、梅雨あけの急に来たむし暑さの、このさきいかにつづくであろうかのことしの苦労を語り、そして燈籠屋の、前にいったその、暗く、あかるく、月をうつしてまわるそれぞれの影の戯れは、真菰を、ませがきを、蓮の葉を、こればかりは昔から、一ト場所一ト晩ぎりの、ふた晩と出ない草市の果敢なさに、更けてはもう露の下りる秋めきをしずかにそこに語るのである。
――ええ、一ぱい五十……
……むかしはこういった。いまは、さて、何といっているだろう? 四つ角の、これもまた暗いところをえらんで出るアイスクリーム屋のうり声である。
それにしても、夏の夜は、あまりに更けやすい……(昭和六年)
除夜
……十七、十八の、観音さまの年の市、それがすむと広小路の界隈、露地も、横町も、急に、いまさらのように、数え日の押しつまった感じの強くなって来るというものが、毎日、陰気な、鬱陶しい雪ぞらがつづくか、でなければカラリと、そういっても濃く真っ青に晴れぬいた空の下を空ッ風が吹きまくるか、どッちにしても、乾いた、凍てたみちの上の往来の音が浮足立ってひびくのである。
と、冬至、柚子湯の柚子を描いた紙っ片である、坊主になり切った柳の枝である、一文獅子の太鼓の音である。