Classiques japonais avec furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Lisez 福翁自伝 (ふくおうじでん) de 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 912 caractères · 402 écrans
子供の学資金を謝絶す
通るに違いない。口に言わないでも心に爾う思て忌な顔をするに極て居る。私はソンな不愉快な屋敷に住もうと思わない。何は扨置き、構うことはない、ドウぞこの金を渡して下ださい。皆無損をしても宜しい。この金を唯渡した計りで、その屋敷に住まうどころではない、逃出して行くと云うような大騒動があるかも知れない。有ればあった時の話だ。人間世界の事は何が何やら分らない、確かに生きて居ると思う人が死んだりする。矧んや金だ、渡さなければならぬと捩くれ込んで、到頭持て行て貰いました。爾う云う訳けで誠に私が金と云うことに就て極めて律義に正しく遣て居たと云うのは、是れは矢張り昔の武家根性で、金銭の損得に心を動かすは卑劣だ、気が餒えると云うような事を思たものと見えます。
子供の学資金を謝絶すそれに又似寄たことがある。明治の初年に横浜の或る豪商が学校を拵えて、この慶應義塾の若い人を教師に頼んでその学校の始末をして居ました。爾うするとその主人は私に親から新塾に出張して監督をして貰いたいと云う意があるように見える。私の家にはそのとき男子が二人、娘が一人あって、兄が七歳に弟が五歳ぐらい。