Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

Lisez 胡堂百話 (こどうひゃくわ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 124 386 caractères · 248 écrans

Aozora Bunko

東京の中学生生活の、あらゆる悪徳と積極性を身につけて、転校して来た愉快な小悪魔は、メフィストフェレスのような声で、盛んに啓蒙をはじめたものである。

「東京では、誰だってやっているよ。なあに、先生には言わなければいい。芝居というのは、見るものでなくて、やるものだよ。おもしろいぞう」

旗あげ興行のだしものは、たしか、寺子屋と岩見重太郎だった。顔に塗るのは水彩画の絵具で、衣装は風呂敷や羽織で工夫し、頭には、黒いきれを器用に結んだ。刀だけは、本ものの、ピカピカするのが、どこの家にも五本や十本あったから、借り集めるのに苦労はいらない。

郷古潔もいた。及川古志郎もいた。久留米大学の学長になった小野寺直助もいたと思う。岩手県立図書館長伊東圭一郎氏の著『人間啄木』によると、山田敬一と私が、座長で主役で主唱者だったように書いてあるが、山田敬一はとにかくとして、私は、それほど器用だったとは思わない。

「誰か、女形にならないか。男ばかりの芝居というのはなかろう。野村なんぞ、やってみたらどうだ」

見物席の郷古あたりが、そんなことをいって、けしかけるのだが、この猪川塾劇団には、ついに一人の女形も現われなかった。