Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

Lisez 胡堂百話 (こどうひゃくわ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 124 386 caractères · 248 écrans

Aozora Bunko

就職

せがれが役人か弁護士になる夢で、父も我慢してくれたのである。

早速、上京して受験勉強である。三月から七月まで(当時は七月が入学試験)本郷の下宿を一歩も動かず机にかじりついたら、別人かと思うほど、やせてしまった。なにしろ、秀才でも優等生でもなかったのだから一高合格ときいた時、中学の先生たちも、

「へえ? 野村のやつが……」

と、きモをつぶしたそうだ。何も自慢をするわけではない。人間は一生に一度くらい、滅茶苦茶の糞勉強をする期間があってもよいと、私は今も信じている。

就職

一高から東大と、平凡に進んで、やがて卒業という時に、父が死んだ。そこで、中退して新聞社にはいったのが、明治が大正と改まる前年である。

はじめは政治部。それから社会部、文芸部と移って人物評論や連載よみものを書き、長編小説も三つ四つ新聞に発表しているうちに昭和六年の春、ふとしたきっかけで、銭形平次を書くことになった。これが、私のライフ・ワークになろうとは、最初は考えも及ばなかったが、ついに、連綿として二十七年間、編数にして、三百八十三という、われながら、大変なことになってしまった。

銭形平次の誕生ばなしは、いくら書いても書き足りないが、その前に、新聞記者時代を、少しばかり書いてみたい。