Classiques japonais avec furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lisez 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 016 caractères · 284 écrans
二
そうしてまた教える側でも、特に計画ある幼稚園でもない限り、いつも手近い仕来りをそのまま利用しますから、偶然に一種の駅伝競走の如く、大昔との聯絡を見るのであります。
二
それから今一つ、平穏無事なる村の生活に老いて行く人々は、子が生れると再び子の心に復り、孫が出来ると自分が孫であった頃の、感覚を喚び起されるのであります。殊に子供の相手は年寄ときまっていまして、その間にはまた大きな鏈が繋がって行くのであります。
この意味からして私は、童児の持っている日本語を珍重します。農夫の骨折な日々の生活では、とても静かに観察している余裕もない天然の事物を、門に立って老人と幼い者とが、いつまでも噂したのであります。子供が学ぶ新しい物の名は、大抵は祖父が小さい時に教えられて、そのまま蔵って置いた古い智識でした。特に小学読本の如く子供のために編纂したものではないのです。またそんな訂正をする必要は、今までは少しもありませんでした。現在の少年はこれに反して、恐らく孫を見るまでには、一切の幼い時に得たものを、改革してしまっているでしょう。
十年ほど前に紀州のある教師が、児童の持っている童話を蒐集して見たことがありました。