Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきぐにのはる

雪国の春

柳田 国男

Lisez 雪国の春 (ゆきぐにのはる) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 136 000 caractères · 266 écrans

Aozora Bunko

樺皮の由来

月とか梅とか一字ずつは読めても、文句の全体は校長にもわかるまいと思うような偈を、遠慮もなくいずれの凡人の墓にも書いて立てている。足で米をとぐ禅僧の気楽さが、ことにこんな村では十分に許容せられているのである。この和尚は自分の寄った時にはあいにく留守であった。そうして女ばかり三、四人の家族が、縁先に出てしきりにまぶしの繭をむしっていた。

樺皮の由来

北に進んで外南部まで出ると、不思議に白樺の樹が影を見せないが、この樺皮の話もちょうどその辺から、知らぬ老人がだんだん多くなる。八戸ぐらいが堺のように思われた。

久慈から南、釜石から北、ことに閉伊二郡の村々においては、旧家というよりも名族と呼ぶよりも、カバカワの家と聞くほうがわかりが早い。少なくとも門閥が何を意味するかを知らぬ人々まで、カバカワの尊いことだけは感じている。しかもそれカバカワの何物であるかについては、押して聞けば誤謬を語るかもしれぬほど、茫漠たる知識しかもっておらぬのである。

諸説を綜合した上で自分の推定したところでは、カバカワは白樺の樹皮を利用した一種の紙である。寒い山国において発明せられたるパピロスであった。