Classiques japonais avec furigana
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ひだのかいだん
飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選
岡本 綺堂
Lisez 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 271 caractères · 263 écrans
と、何か仔細のありさうな噺。そう聞いては猶々聞逃す訳には往かぬ、私は猶も畳かけて、「それじゃア其の窓が祟るのだね」相手は笑って、「真逆そういう訳でもありますまいよ、併し其の若様が変死した事については、いろいろの評判があるのです」
噺はいよいよ本題に入って来たから、私もいよいよ熱心に、「え、それは何ういう理屈だね、何んな評判があるのだね」と、思わず身を乗出して相手の顔を覗き込むと、番人は顔を皺めて少しく低声になり、「これは内證のお噺ですがね、勿論百年も以前の事ですから、誰も実地を見たという者もなく、ほんの当推量に過ぎないのですが、昔からの伝説に依ると、当時の殿様の曾祖父様の時代の噺で、その奥様が二歳になる若様を残して御死亡になりました、ソコで間もなく他から後妻をお貰いになって、その二度目の奥様のお腹にも男のお児様が出来たのです。けれども、其の奥様は大層お優しい方で、わが産の児よりも継子の御総領の方を大層可愛がって、俗にいう継母根性などと云う事は少しもない、誠に気質の美しい方でした。ところが、其の御総領の若様が五歳になった