Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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したやそうわ

下谷叢話

永井 荷風

Lisez 下谷叢話 (したやそうわ) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 122 971 caractères · 246 écrans

Aozora Bunko

只此酔郷内。遠求古之人。小児李太白。大児劉伯倫。隔世※同飲。我酔忘吾貧。」〔憶フ我ガ少年ノ日/今ヲ距ツルコト僅カニ廿春/当時ノ読書子/風習頗ル樸醇/物ニ接シテ辺幅無ク/坦率交親ヲ結ブ/儒冠各分ヲ守リ/※(「糸+丸」、第3水準1-89-90)袴ノ塵ヲ追ハズ/今時ノ軽薄子/外面誠純ヲ表ス/纔ニ文史ヲ弄スルヲ解シ/口ヲ開ケバ経綸ヲ説ク/其ノ平居ノ業ヲ問ヘバ/未ダ曾テ修身ニ及バズ/譬フレバ猶敗絮ノ質ノゴトク/シテ金色ノ新タナルヲ成ス/世情皆粉飾/哀楽一真無シ/只此ノ酔郷ノ内ニ/遠ク古ノ人ヲ求ム/小児ハ李太白/大児ハ劉伯倫/世ヲ隔テテ同飲ニ※セ/我酔ヒテ吾ガ貧ヲ忘レン〕

枕山がこの「飲酒」一篇に言うところはあたかもわたくしが今日の青年文士に対して抱いている嫌厭の情と殊なる所がない。枕山は酔郷の中に遠く古人を求めた。わたくしが枕山の伝を述ぶることを喜びとなす所以もまたこれに他ならない。

八月二十五日は風雨と海嘯との江戸を襲った時である。雨は二十三日より降りつづいて二十五日の夜に至り南風と共に次第に激しく遂に築地本願寺の堂宇をも吹倒すほどの勢となった。風雨は暁明に至って纔に歇んだが天候は容易に恢復せず重陽の節句も雨の中に過ぎた。