Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
したやそうわ
下谷叢話
永井 荷風
Lisez 下谷叢話 (したやそうわ) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 122 971 caractères · 246 écrans
仏庵、字は景蓮といい、世※(二の字点、1-2-22)神田岩井町に住した幕府御畳方大工の棟梁で、通称を弥太夫という。仏庵は秘蔵の古硯を蒸雲と名づけた。柴野栗山の銘に「天造地設。待仲景蓮。柴彦作銘。皇寛政年。冉冉征途。来者何人。任爾千回。蒸出五雲。」〔天造リ地設ケ/仲景蓮ヲ待ツ/柴彦銘ヲ作ル/皇ノ寛政ノ年/冉冉トシテ途ヲ征ク/来者ハ何人ゾ/爾ニ任スニ千タビ回リ/五雲ヲ蒸出ス〕というに因ったのである。阿波の藩主松平阿波守が栗山についてこの古硯を一見した時所望の意を漏した。然るに栗山は藩主が阿波の国の半を割いて引替にしようと言われても所蔵者はなお応じまいと答えたという事から、仏庵が古硯の名はいよいよ高くなり、知名の士の題詩を贈るもの日に多きを加えた。仏庵の死後十年を経て海内無双と称せられた蒸雲の古硯は天保十四年の秋偶然梅痴上人の有に帰した。
梅痴上人の集に、「近ゴロ仲景蓮ガ蔵セシ所ノ宣和硯ヲ獲タリ。身後子寿ニ貽サントス。」と題して、「艮岳伝遺宝。端渓見古硯。千年余斐※(「亠/興」の「具-目」に代えて「冖/且」、第4水準2-1-20)。当日向明光。筆影雲煙起。