Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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したやそうわ

下谷叢話

永井 荷風

Lisez 下谷叢話 (したやそうわ) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 122 971 caractères · 246 écrans

Aozora Bunko

一懐之屏風集の催し有之候由申越し。是は新趣向大に面白き様存じ候。付いては拙の詩此の度愚意を懐之まで述置き候間猶宜しく御願申候。右の訣は『玉池集』へ出し候詩は都て刪り度く存候間此度遣し候詩□□御高評下され十分に御斧正願上候。実は纔に七首と申すもの故如何ともいたし方無し。名作なれば一首にても宜しく候得共古今の駄作困り果て候。先ハ右の段まで早々不備。六月十七日。梅痴。枕山雅伯。□□細君へ宜しく御伝言。」

右の尺牘は大沼芳樹女史の所蔵に係るもので、尺牘には行間の余白を縫って後から書添えた文言がなお一カ条ある。しかし細字の甚読みやすからぬが上にその文意を解しかねたので、遺憾ながら記載しない。

文中に「懐之屏風集の催し」ということがある。これによってわたくしはこの書簡の裁せられた日を推定して弘化四年となしたのである。懐之は横山湖山の字である。湖山が『湖山楼詩屏風』二巻を刻したのは弘化五年二月以後嘉永改元のころである。巻首の小引には「弘化丁未春日」としてある。湖山は唐の白居易がその友元微之から贈られた詩を屏風に書きつけたという風雅の故事に倣い、江戸当時の詩人の中平生師と尊び、友として交っている諸家の吟咏一百首を屏風に録し朝夕諷詠して挙目会心の楽しみを得たいという。