Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 196 229 caractères · 389 écrans
「旅は道づれ、世は情けてえことがありまさあ」
与吉のやつ、古い文句をならべて、
「オウ、姐さん、茶代はここへ置くよ。このお侍さんの分もナ」
チャリンと二つ三つ、小粒を盆へ投げだす。
儀作はおどろいて、
「イヤ、私の分まで置いてもらうわけはない。どうぞ、さような心づかいは御無用に願いたい」
与吉は平手で額をたたいて、
「そうおかたいことをおっしゃるもんじゃあござんせん。ナニ、ほんのお近づきのおしるし、ヘヘヘヘヘ、手前の志でございますよ」
相手にものを言わせまいと、与吉は大声に、
「へらへらへったら、へらへらへ! へらへったら、へらへらへ――サア、めえりやしょう。あっしゃアね、真実、旦那の気性に惚れこみやした。実にどうも、お若いに似ずたいしたもので。さすがはお侍様……あっしみてえな下司な者と同道しやすのは、さぞ御迷惑ではござりましょうが、そこがソレ、ただいまもいう旅は道づれ、へらへったら、へらへら……」
先に立って腰かけを離れた与の公は、ごく自然に壺へ手を出して、
「お荷物、お持ちやしょう」
と壺を取りあげようとするから儀作は胆をつぶし、
「アイヤ、それは主君よりおあずかりの大切なお品。