Classiques japonais avec furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 196 229 caractères · 389 écrans
永遠の疑問符
一
それよりも、二人が気になってならない聞きこみというのは、護摩堂の壁とやらへ人柱を塗りこめることになって、もう、その母娘の犠牲が、どこかの山内の秘密の場所に、養われているという。
人の口に戸を立てることはできない。もうこんなに知れわたって、町の人々は恐ろしそうに、ささやきかわしていた。
もしかすると、お蓮様とお美夜ちゃんではないかしら?
そう思うと、チョビ安も泰軒居士も、一刻の猶予もならない。
といって、どこにその二人がかくまわれているのか、それをたずねでもしようものなら、即座にこっちの命があぶないにきまっている。
で、まず第一に、作爺さんに会わねばと……こうして今。
霧降り道からわかれて、急な崖を谷底へたどり着いたチョビ安と泰軒先生。
「お爺ちゃん! あたいだよ、安公だよ! 泰軒小父ちゃんもいっしょだよ。江戸からお前をたずねて来たんだ。あけてくんねえ」
いぶかしそうに戸をくった作爺さんが、顔を出して、
「おお安ッ! これはこれは、泰軒先生も」
「さまざまの話はあととして」
と泰軒居士は、いつになくあわてぎみに、
「さっそくじゃが、お美夜坊とお蓮はここにたずねてこんかったかな?」