Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 196 229 caractères · 389 écrans

Aozora Bunko

二

これを、組みしやすしとみたのが不知火流の若侍二、三人。

おのが剣眼が、そこまでいっておりませんから、相手の偉さ、すごさというものがすこしもわからない……こわいもの知らずというのは、ここのことです。

「身のほど知らずのやつメ、鬼ぞろいといわれる当道場へ、よくも一人で舞いこみおったな」

「鎧櫃から化け物浪人とかけて、なんと解く――晦日の月と解く。心は、出たことがない」

なんかと、なかにはのんきなやつがあって、そんな軽口をたたきながら、もうすっかりあいてをのんでかかった気。

抜きつれるが早いか、前後左右、正眼にとって――。

よしゃアよかったんです。

痩せこけた左膳の頬肉が、虫のはうようにピクピクと動いた。

「よいか。血の雨のなかを、縦横無尽に飛び交わしてくれよ濡れ燕」

じっと自分の剣を見おろして、そうつぶやいたかとおもうと! 殺った!

そのはやいのなんの……右側にいた一人、ガクリと膝をついたとみると、その膝っ小僧から一時にふき出す血、血。

プクプクとおもしろいようにわき出る血綿、血糊が、みるみる袴のすそを染め、板の間にひろがって、

「わッ! ウーム!」

大刀をいだいて、ころがってしまった。