Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 196 229 caractères · 389 écrans

Aozora Bunko

足を斬ったからあしからず……左膳、そんなくだらない洒落は申しません。

無言だ、もう。

ひさしぶりに血を味わった濡れ燕は、左膳の片腕からとびたとうとするもののごとく、すでにこのときは、またもや正面の一人をななめ胴に下から斬りあげて、そいつの手を離れた一刀、はずみというものはおそろしいもので、ピューッと流星のようにとんで板壁につきささった。刀の持主は、すでに上下身体を異にして……だから、言わないこっちゃアない。

あまりのめざましさに、一同、瞬間ぼんやりしてしまったが、

「屋内では不利! 戸外へおびき出せッ!」

声に気がついてみると、峰丹波だ。どうもひどく要領のいいやつで、うしろのほうへ来て、足ぶみなんかしてしきりに下知している。安全地帯。

が、さっきの丹波の命令で、道場の出口入口、厳重に戸じまりをしてしまったから、オイソレとはあきません。一方、左膳はもう、一団の白い風のようだ。白衣をなびかせて、低く、高く、飛ぶ、飛ぶ、飛ぶ濡れ燕……。

何人斬ったか、何刻たったか。

このすさまじい道場の物音に、身をふるわせて自室につっぷしていた萩乃。跫音が廊下を走ってきて、やにわにふすまを引きあける者があるので、振りかえってみると、どうだ! 血達磨のような左膳が、かこみを切りやぶって此室まで来たのだ。