Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 196 229 caractères · 389 écrans

Aozora Bunko

「ナニ? 源三郎様のところへ? コ、コレ、源三郎さまはどこにおいでだ。イヤ、若君にはいずくに……」

「そして、まア、くやしいのなんのって、お二人で膝がくっつきそうにすわって、ほっぺたを突つき合ったり、会いたかったの見たかったのッて、そのいやらしいッたら、とても見ちゃアいられませんの」

「コレコレ、順序を立ててものを言え。漁師六兵衛とやらの娘とかいったな。シテ、源三郎様は、貴様の家においであそばすのか」

「ハイ、お父さんが川から助けてきて、それからずっと、わたしの家の裏座敷に、寝たり起きたりしていらっしゃいます」

「ウム、そうかッ!」

大八ははやりたつ両手で、自分の膝をわしづかみにしながら、

「して、昨晩その源三郎様のもとへ、萩乃さまが会いにおいでになった、と申すのだな?」

「ハイ、あの丹下様という、隻眼隻腕の怖らしいお侍さんにつれられて――」

突然、突っ立った谷大八、廊下のほうへ向かって大声に、

「オイ、玄心斎どの、イヤ、皆の者、殿のお隠れ家が判明いたしたぞ」

と呼ばわりますと、今まで隣室の大広間で、ワイワイゆうべの騒ぎを話題にしていた一同は、玄心斎を先頭に立てて、なだれこんできた。