Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 196 229 caractères · 389 écrans

Aozora Bunko

「なんだい、お開帳かい? こいつ、髪をゆってる坊さんなんだね?」

お美夜ちゃんの手を引いたチョビ安が、いつのまにか上がってきて、そう言って横手の壁を背に、お美夜ちゃんとならんでちょこなんとすわった。

「家の前には、この長屋に用もありそうのねえ、りっぱな駕籠が、止まっているし、屋内にはまた、抹香くせえお談議が始まっていらア。ヨウ作爺ちゃん、泰軒小父ちゃん、これはいったい、どうしたというんですイ?」

チョビ安はまるい眼をキョトキョトさせて、作爺と泰軒居士へ、交互に問いかけた。

二人とも、答えない。

見向きもしない。

それどころではない……といった一種切迫した空気が、室内にたちこめて。

お美夜ちゃんとチョビ安の帰って来たことさえ、人々の意識にないようす。

それよりも今。

まるで別人のような、急激な変化を見せているのは、この家の主人作爺さんこと作阿弥である。平常は眠っているのか、さめているのかわからない眼が、かっと開き、いきいきと燃えあがって、いつも草鞋の裏のように生気のない顔が、今は何ものかに憑かれたかのように、明るいかがやきをともしているのだ。

病みほうけたからださえシャンとなって、スウッと肩をのばし、端坐の膝に両手を置いた作阿弥、主水正の言葉をツとさえぎって、夢みる人のように言いだした。