Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 196 229 caractères · 389 écrans

Aozora Bunko

「ナニ、お美夜とお蓮も、この日光へ来ているのじゃと?……ははあ!」

ポンと平手を打つと同時に、サッと顔色を変えた作阿弥、

「思い当たることがありますわい。母と娘の旅の者を、人柱に捕えたということを聞いたが、さては――」

「サ、われらがうれうるもそのこと。一刻もはやく救い出さねば……と申して、どこにかくされているものやら」

突然、チョビ安が、うしろの山の上を指さして、

「あッ、たいへんだたいへんだ! 山火事じゃないかしら」

さけぶ声に、泰軒と作阿弥が振りあおいで見ると、なるほど……日光の町のかなたに当たって、一団の焔が炎々と空をこがしている。

「町はさわぎらしい――ウム! このどさくさにまぎれて探せば、ひょっとすれば、知れぬこともあるまいと思われるが」

「とにかく、一刻をあらそう場合」

作爺さんは何を思ったか、仕事部屋の板敷を一足とびに、その奥の土間へかけこんだかと思うと、

「これ! 足曳や、われとおらあながいあいだ、ひとつ屋根の下に暮らして、たがいに気心も知り合ったなかだ。今おれの娘と孫娘が、むごたらしく人柱にされようという瀬戸ぎわだ。一つ、存分に働いてくれよなア……」