Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごべんのつばき

五瓣の椿

山本 周五郎

Lisez 五瓣の椿 (ごべんのつばき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 149 721 caractères · 296 écrans

Aozora Bunko

「初めてだからのぼせあがってしまったんじゃありませんか、覚えがあればこんな悪性な方になんか惚れるもんですか」

「そらその調子だ」と源次郎が云った、「その眼もとや身のこなし、言葉の云いまわしまで沢田屋そっくりだし、沢田屋よりいろけたっぷりだ、およねさんはよっぽど島村東蔵がひいきか、さもなければいろごとで磨きあげたんだろう」

「ええ、あたし沢田屋は好きよ」

「そらまた変った」源次郎は燗徳利を取りあげたまま、感嘆したような眼でおよねを見まもった、「そこがどうもおかしい、世間知らずのうぶなお嬢さんにみえるかと思うと、いろごとの手くだを知り尽した人のようにみえ、またひらりとお嬢さんらしくなってしまう、初めて逢ってからもう百幾十日になるし、こうして二人きりで出会うのも七たびか八たびになるだろう、それでも私にはおよねさんという人がわからない」

およねは微笑しながら首をかしげた。

「気ごころが知れないと云いたいのは私のほうだ」と云うと、男の眼にしんけんな光がうかんだ、「およねさん、本当のことを云ってくれ、おまえさんはどこの誰で、どうしてこんなに私をじらすんだ」

「いやだ、そんな顔をなすって」