Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ごべんのつばき
五瓣の椿
山本 周五郎
Lisez 五瓣の椿 (ごべんのつばき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 149 721 caractères · 296 écrans
屋へいって来ました」
酒が来、肴が届いて、膳立てをしていると、またおしのが来て云った。
――あとはあたしがしよう、こんな時刻になったけれど、おまえには暇をあげるから、業平のうちへいって泊っておいで。
おまさは弟の家に子供が預けてあった。そのまえの年にやくざな亭主と別れ、七つになる男の子を弟に預けて、自分は下女奉公に出ていたのである。今年はまだ正月にも帰っていない、というのは、主婦のおそのが連日のように客をするため、暇をもらうことができなかったのである。
「ではお願いしますと云って、あたしはすぐに支度をし、途中で土産物を買って業平へ帰ったのです」おまさはこう云った、「ええ、ほかに人はいませんでしたから、焼け跡から出たのは旦那とおかみさんと、おしのさんの死骸でしょう、旦那やおかみさんはともかく、おしのさんは本当にお気の毒だと思います」
喜兵衛は重態だったが、どうしておそのを気の毒とは思わないのか、町方の者がそう訊くと、おまさはわけは話せないと答えた。
「仮にも奉公していた人ですから、あたしの口から詳しいことは云えません、けれど」とおまさは冷やかな調子で云った、「おかみさんがあんな死にかたをしたのは、天罰だと思います」