Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ごべんのつばき
五瓣の椿
山本 周五郎
Lisez 五瓣の椿 (ごべんのつばき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 149 721 caractères · 296 écrans
じゃなかった、あんたの云うとおり、あの人はなんの道楽も知らず、朝から晩まで雇人といっしょになって働いたわ、まじめで、正直で、むさし屋を先代より繁昌させたし、油屋の店も出すようになったわ、それはそのとおりだけれど、良人としては味もそっけもない、退屈でつまらない人だった、女の気持もわからないし、これっぽっちも面白味のない人だったわ」
「もうちょっと云わせて」とおそのは頭をぐらぐらさせながら続けた、「――女というものはね、おしのちゃん、自分のためにはなにもかも捨てて、夢中になって可愛がってくれる人が欲しいものよ、あたしのためならむさし屋の店も、財産もくそもないというほどうちこんでくれたら、あたしだってもう少しはあの人に愛情を持てたと思う」
「そんなことあたりまえじゃないわ」とおしのが遮って云った、「そんな愛情なんてあたりまえじゃないし、おっ母さんのごまかしだわ」
「あたしがなにをごまかすの」
「おっ母さんは遊びやたのしみが好きなだけよ、芝居へ入り浸ったり、芸事に夢中になったりするだけじゃなかった、茶屋へ役者や芸人を呼んで、ちやほやされながら、飲んだり喰べたりするのが好きなんじゃないの、愛情がどうのこうのなんてごまかしよ」