Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かいていごじょうほう

改訂御定法

山本 周五郎

Lisez 改訂御定法 (かいていごじょうほう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 29 422 caractères · 58 écrans

Aozora Bunko

なんの表情もないその横顔を、矢堂玄蕃はとりすがるような眼つきで見まもってい、やがて、直衛はゆっくりと矢堂のほうへ振向いた。

「私は祖父から、こういうことを云われました」と直衛は云った、「――侍も人間であるからには、人間としてのあやまちや失策のないことは望めない、けれども、侍としてゆるすことのできないものが二つある、――一つは盗みをすること、一つは死にどきを誤ること、この二つは侍にとって、理由のいかんにかかわらずゆるすことはできない、ということでした」

矢堂はびくっとして直衛の顔を見た。まるで平手打ちでもくったような眼つきで、同時に、膝の上の両手を強く握り緊め、また折れるほど首を垂れた。

「わかりました」と矢堂は囁くような声で云った、「みれんなことを申して恥入ります、どうかお忘れ下さい」

「お帰りなら待って下さい」と云って直衛は立って出てゆき、すぐに、紙包を持って戻ると、それを矢堂の前に差出した、「――この中に要屋へ返済する分がはいっています、帰りに要屋の店へ置いていって下さい」

「これは」と矢堂は眼をみはった、「いや、こんなことをしていただく筋はありません」