Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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うんめい

日本の文学 3 五重塔・運命

幸田 露伴

Lisez 日本の文学 3 五重塔・運命 (うんめい) de 幸田 露伴 (こうだろはん) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 100 648 caractères · 198 écrans

Aozora Bunko

風長閑に、樹々の梢雪の衣脱ぎ捨て、家々の垂氷いつの間にか失せ、軒伝う雫絶間なく白い者班に消えて、南向の藁屋根は去年の顔を今年初めて露せば、霞む眼の老も、やれ懐かしかったと喜び、水は温み下草は萌えた、鷹はまだ出ぬか、雉子はどうだと、終に若鮎の噂にまで先走りて若い者は駒と共に元気付て来る中に、さりとてはあるまじき鬱ぎ様。此跡ががらりと早変りして、さても/\和御寮は踊る振が見たいか、踊る振が見たくば、木曾路に御座れのなど狂乱の大陽気にでも成れまい者でもなしと亀屋の爺心配し、泣くな泣きゃるな浮世は車、大八の片輪田の中に踏込んだ様にじっとして、くよ/\して居るよりは外をあるいて見たら又どんな女に廻り合かもしれぬ、目印の柳の下で平常魚は釣れぬ代り、思いよらぬ蛤の吸物から真珠を拾い出すと云う諺があるわ、腹を広く持て、コレ若いの、恋は他にもある者を、と詞おかしく、兀頭の脳漿から天保度の浮気論主意書という所を引抽き、黴の生た駄洒落を熨斗に添て度々進呈すれど少しも取り容れず、随分面白く異見を饒舌っても、却って珠運が溜息の合の手の如くなり、是では行かぬと本調子整々堂々、真面目に理屈しんなり諄々と説諭すれば、不思議やさしも温順き