Classiques japonais avec furigana
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うんめい
日本の文学 3 五重塔・運命
幸田 露伴
Lisez 日本の文学 3 五重塔・運命 (うんめい) de 幸田 露伴 (こうだろはん) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 100 648 caractères · 198 écrans
人、何にじれてか大薩摩ばりばりと語気烈しく、要らざる御心配無用なりうるさしと一トまくりにやりつけられ敗走せしが、関わず置ば当世時花らぬ恋の病になるは必定、如何にかして助けてやりたいが、ハテ難物じゃ、それとも寧、経帷子で吾家を出立するようにならぬ内追払おうか、さりとては忍び難し、なまじお辰と婚姻を勧めなかったら兎も角も、我口から事仕出した上は我分別で結局を付ねば吉兵衛も男ならずと工夫したるはめでたき気象ぞかし。年は老るべきもの流石古兵の斥候虚実の見所誤らず畢竟手に仕業なければこそ余計な心が働きて苦む者なるべしと考えつき、或日珠運に向って、此日本一果報男め、聞玉え我昨夜の夢に、金襖立派なる御殿の中、眼もあやなる美しき衣裳着たる御姫様床の間に向って何やらせらるゝ其鬢付襟足のしおらしさ、後からかぶりついてやりたき程、もう二十年若くば唯は置ぬ品物めと腰は曲っても色に忍び足、そろ/\と伺いより椽側に片手つきてそっと横顔拝めば、驚たりお辰、花漬売に百倍の奇麗をなして、殊更憂を含む工合凄味あるに総毛立ながら尚能くそこら見廻せば、床に掛られたる