Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

橋の上の女 ――銭形平次傑作選2

野村 胡堂

Lisez 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 88 573 caractères · 178 écrans

Aozora Bunko

人の良い娘は化けて出るほどの気力もないらしいが、親の私は腹の虫が納まらない。青江備前守が時々吉原へ遊びに来ることを知って居るから、あの高慢な頭の髷を切って、青江の家を取潰させる気になったのだ。――他の罪もない武家多勢の髷を切ったのが悪いというのか、ハッハッハッ、そいつは平次親分にも似合ない言葉だ。吉原へ来て売女に現を抜かす二本差などは、此世にあって益のないものだ。祖先の手柄で高禄を喰み、ノラリクラリと遊んで暮し、その上女郎買とは何んというタワゴトだ。そんな武家の髷を切り払って、何処が悪い」

乞食坊主の鑑哲の気焔は、まさに虹の如きものがあります。

「よいよい、人を害めたわけではないから、今度だけは知らぬ振りをしてやろう。その代り、こんな人騒がせは二度とはならぬぞ。宜いか、鑑哲」

「フーム」

「解ったら帰れ。娘が心配して、外で待っている様子だ、――土手に居てはろくな事があるまい。巣を変えろ、宜いか」

「有難い、――さすがは銭形の親分だ。それじゃ、土手ともお別れだ。八五郎親分、勘六親分、長い間世話になったなア」

枯木のような鑑哲が、ヒョイヒョイとお辞儀をして外へ出ると、其処にはションボリ待って居た若い女が一人、