Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
橋の上の女 ――銭形平次傑作選2
野村 胡堂
Lisez 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 88 573 caractères · 178 écrans
「――――」
「喜んだのは、浅田屋の禿茶瓶だ、――そいつは面白い、日本橋の欄干を逆立ちして渡るのは、江戸開府以来の見物だろう、その言い草を忘れるな、と引取って行ったのは先月の末だ、それから無事に月を越したが、浅田屋の方は手ぐすね引いて待ち構えている」
「期限は昨日で切れたと言うのか、昨日は三月の晦日だ」
「一日待ったのは、浅田屋の慈悲だ、翌日は四月の一日、矢の催促で、今日という今日、正午の刻に、十七娘のお琴が、とうとう人身御供に上って、日本橋の欄干を逆立ちをして渡るというわけ、万一滑り落ちたらどうするだろうと、私はお琴の命を助けるために、船を出す積りですよ親分」
こんな馬鹿気たことを、明神下まで教えにくる八五郎だったのです。三ヵ月の主人公は、日本橋の欄干で掌を短刀で縫われ、鳶の者は日本橋から川の中に飛降り、塙保己一は根岸肥前守と日本橋でめぐり逢った世の中で、日本橋の上で、どんな奇抜な悲喜劇が行われたか、江戸の面白さは、今の人の想像も許さないことでしょう。
八五郎が夢中になって飛び出して、それからざっと二刻近く、明神下は、閑寂に春の陽は長けます。平次は植木の新芽などを摘んで、腹ごなしに狭い庭の世話をしていると、不意に八五郎の大変が飛び込んで来ました。