Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いきふどう

橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇

橘 外男

Lisez 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 198 400 caractères · 387 écrans

Aozora Bunko

大沢も甲午堂も蒲原も、みんな私が子供の時分から知っている、村や近くの町の医者でした。

「甲午堂は夜逃げをしたから、もう村にはおらん。お母さまは、腎臓病のうちでも性質の悪い、萎縮腎というてな。大沢だとか蒲原だとか、そがあな藪医者どもに、何が手におえるけえ! せえだから浜田から、土屋さんてえ専門の医者に、来てもろうたんだ。その先生の紹介で、松江から亀井さんてえ博士の方にも、二、三度応診してもろうたろ。お亡なりなさる一日前にも、確か二人で来て下さったはずだ」

「死亡診断書は、だれが書いてくれたんだ?」

「その土屋さんてえ医者が、書いてくれた。たった一人の親じゃけえ、わしもできるだけの手は、尽したつもりだ。お前からかれこれいわれるような真似は、しとらんつもりだ」

「そんなら、村には先祖代々の寺があるのに、なぜあんな遠方の、宗源寺なぞへ、葬ったんだ?」

「前にそのわけは、話したつもりだがな」

と兄もあらわに、不快の色を現しました。

「阿母さまの、お望みなんだ。そこの方丈さまの法話を、お聞きなされて、死んだらあすこへ葬ってもらいてえと、しょっちゅう仰言ってだったから、あすこへ葬ったんだ」