Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
Lisez 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 198 400 caractères · 387 écrans
曲者が忍術使やなにかでなく、竜胆寺小金吾の仇とじぶんをつけねらっていることは、すでにこないだの名のりかけでわかりましたが、さてそれが人間よりもよほど智恵のまわった、容易ならぬ妖怪変化のたぐいであろうということは推測し得ても、それがなんであるか? ……キツネであるかタヌキであるか猫であるかという見当はサッパリつかなかったのです。が、いまお里の話によって、ようやく左近将監にも、そのおおよその見当がついてきたように思われます。
むやみやたらと魚をたべたがること……そして骨ものこさぬこと……同時に飯の上に魚をまぶせてかきまわしてたべるということになれば、まず犬か猫でしかありません。しかし犬が人にばけたということは、あまりきいたこともありませんが、猫は魔性のものといって、むかしからたびたび変幻出没自在のはたらきをしています。
してみれば、じぶんを小金吾の仇とつけねらっているものは、まずようすから察すると猫……それも年をへたよほどの怪猫らしく思われます。その怪猫が、このあいだはお稲にばけてじぶんにおそいかかり、それがかなわぬとみると、こんどはあの深傷をうけながらも、屈せずに隠居所へはいりこんで、じぶんの母を食いころしてまんまと老母にばけ、じぶんの油断をうかがっているとは、なんという怪猫の執念深さ! さすがかんしゃく