Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いきふどう

橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇

橘 外男

Lisez 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 198 400 caractères · 387 écrans

Aozora Bunko

! と見ひらいて、無残とも凄惨とも! さすがの左近将監も顔をそむけずにはいられません。

しかも顔をそむけた左近将監のまえへ、ころがるようにとびこんできたのは、いま屋敷のなかへあかりをつけおわった権六でした。

「たいへんです、たいへんです、だんなさま、だんなさま!……お屋敷のなかはまるで血の海でございます。お藤どんもお里どんも、みんなくいころされて……目もあてられませぬ」

「なに、お藤もお里もくいころされておる? おのれ、けだものめ! よくもよくも左近将監のうらをかきおって……」

いかりのあまり、無我夢中でタタタタタと土足のままふみこんだ表書院……。

いつぞや小金吾をきりころしたあの表座敷から中廊下へうつろうというしきいぎわには、おそらく手燭をもってあるいているうしろからおどりかかられたとみえて、血の海のなかに、肩をくいやぶられ、右腕をくいきられた奥女中のお藤が、さしのばした左手に火の消えた手燭をしっかりとにぎりしめたまま、うつぶせになっております。

「ウウム」

と歯をかみならしつつ、そのお藤の屍体をしりめにかけこんでいった納戸と台所のわき……そこもまた血の海と化して、真正面からおどりかかられたとみえて、顔半分ガブリとくいちぎられ、目も鼻も口もなくて、無残な白骨をあらわしたお里がのけぞったまま、納戸の板戸にもたれ