Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Lisez 福翁自伝 (ふくおうじでん) de 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 912 caractères · 402 écrans
仙台藩の留守居役を勤めて居た大童信太夫と云う人があって、旧幕府時代から私はその人と極、懇意にして居ました、と云てその人が蘭学者でもなければ英学者でもない、けれども兎に角に西洋文明の風を好み洋学書生を愛して楽しみにして居る所は、気品の高い名士と申して宜しい。当事諸藩の留守居役でも勤めて居れば、芸者を上げて騒ぐとか、茶屋に集まるとか、相撲を贔屓にするとか云うのが江戸普通の風俗で、大童も大藩の留守居だから随分金廻わりも宜かったろうと思われるに、絶えてそんな馬鹿な遊びをせず、唯何でも書生を養て遣ると云うことが面白くて、書生の世話ばかりして、凡そ当時仙台の書生で大童の家の飯を喰わない者はなかろう。今の富田鉄之助を始め一人として世話にならない者はない。所が幕末の時勢段々切迫して、王政維新の際に仙台は佐幕論に加担して忽ち失敗して、その謀主は但木土佐と云う家老であると定まって、その人は腹を切て仕舞ったその後で、但木土佐が謀主だと云うけれども、その実は謀主の謀主がある、ソレは誰だと云うに大童信太夫、松倉良助の両人だと斯う云う訳けで、維新後その両人は仙台に帰て居た所が、サアその仙台の同藩中の者から妙な事を饒舌り出した、既に政府は朝敵の処分をして事済になっては居るが、内からそんなことを云出して、マダ罪人が幾人もあると訴えたからには