Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふくおうじでん

福翁自伝

福沢 諭吉

Lisez 福翁自伝 (ふくおうじでん) de 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 912 caractères · 402 écrans

Aozora Bunko

是れは出来ない。且つ又今日金の欲しいと云うのは何の為めに欲しいかと云えば、小供の為めだ。小供を外国で修業させて役に立つように為よう、学者に為ようと云う目的であるが、子を学者にすると云う事が果して親の義務であるかないか、是れも考えて見なければならぬ。家に在る子は親の子に違いない。違いないが、衣食を授けて親の力相応の教育を授けて、ソレで沢山だ。如何あっても最良の教育を授けなければ親たる者の義務を果さないと云う理窟はない。親が自分に自から信じて心に決して居るその説を、子の為めに変じて進退すると云ては、所謂独立心の居処が分らなくなる。親子だと云ても、親は親、子は子だ。その子の為めに節を屈して子に奉公しなければならぬと云うことはない。宜しい、今後若し乃公の子が金のない為めに十分の教育を受けることが出来なければ、是れはその子の運命だ。幸にして金が出来れば教育して遣る、出来なければ無学文盲のまゝにして打遣て置くと、私の心に決断して、扨先方の人は誠に厚意を以て話して呉れたので、固より私の心事を知る訳けもないから、体能く礼を述べて断りましたが、その問答応接の間、私は眼前に子供を見てその行末を思い、又顧みて自分の身を思い、一進一退これを決断するには随分心を悩ましました。