Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Lisez 福翁自伝 (ふくおうじでん) de 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 912 caractères · 402 écrans
乗込むとき、問屋の番頭に頼んで乗船切符を買い、サア乗込みと云うときにその切符を請取て見れば、大人の切符が一枚と子供の半札が二枚あるから、番頭を呼んで、「先刻申した通り切符は大人が二枚、小供が一枚の筈だ、何かの間違いであろう、替えて貰いたいと云うと、番頭は落付払い、「ナーニ間違いはありません。大きいお坊ッちゃんの御年も御誕生も聞きました。正味十二と二、三ヶ月、半札は当然です。規則には満十二歳以上なんて書てありますが、満十三、四歳まで大人の船賃を払う者は一人もありはしませんと云うから、私は承知しない。「二、三ヶ月でも二、三日でも規則は規則だ、是非規則通りに払うと云うと、番頭も中々剛情で、ソンな馬鹿な事は致しませんと云て議論のように威張るから、「何でも宜しい。乃公は乃公の金を出して払うものを払い、貴様には唯その周旋を頼む丈けだ。何も云わずに呉れろと申して、何円か金を渡して、乗船前、忙しい処に切符を取替えた事がある。是れは何も珍らしくない、買物の代を当然に払うまでの事だから、世間の人も左様であろうと思うけれども、今日例えば汽車に乗て見ると、青い切符を以て一寸と上等に乗込む人もあるようだ。